1.ミシヤグチ神とはミシヤグチ神は、自然万物に降りてくる精霊と言われます。 ミシヤグチ神は洩矢神の後裔の神長官(守矢家)邸の一画に祭られています。守矢家で現在78代目となっています。 一子口伝の秘事として伝えられてきていましたが、2~3代前に多くが失われたようです。守矢神長家の話 守矢早苗 (「神長官守矢資料館のしおり」より) 諏訪大社の祭政体はミシャグチ神という樹や笹や石や生神・大祝に降りてくる精霊を中心に営まれます。家ではミシャグチ様と呼んでいましたし、多くの呼び名や宛字のある神様ですが、ここではミシャグチ神とします。そして、一年に七十五度の神事が、中世までは前宮と大祝の住む神殿、そして冬季に掘られた竪穴である御室や十間廊、八ヶ岳山麓の御射山(現・諏訪郡富士見町)で行われました。  そのミシャグチ神の祭祀権を持っていましたのが神長であり、重要な役割としてのミシャグチ上げや、ミシャグチ降ろしの技法を駆使して祭祀をとりしきっていました。 ミシャグジ、ミシャグジ様、ミシャグチ、ミサグチと呼ばれます。またそれを祀っていた諏訪の氏族、守矢(洩矢)氏の姓から、モレヤの神、モレヤ様などとも呼ばれます。漢字では、御社宮司や御射宮司等と書かれます。 諏訪湖の土着神で、縄文時代から祀られてきたともされています。現在でも諏訪大社(特に上社)に祀られ、蛇神、また御射山をご神体とする山神で、ミシャグジ降ろしの祭祀において憑依託宣(ひょういたくせん)する神です。 この地方の伝承によれば、元々は何柱かの土着神がいたようで、それが次第にミシャグジに集合されていったと考えられています。現在は神格として、蛇神(山神)兼、狩猟神となっています。 古くはモレヤ神が木石の神、チカト神が狩猟の神、ソソウ神が蛇神などとして、別々の神格として祀られていたようです。 ミシャグチ神をアラハバキ神の仮の姿とする見解があるが、縄文時代に遡る神ではあろうが、まさか一神教の時代でもあるまいし、積極的にアラハバキ神とする根拠は乏しいのではないか。 どちらかと云えば「石神」ではあるまいかとする『神社を中心とした宝飯郡史』の説は興味深い。『神社を中心とした宝飯郡史』は「桃色蜥蜴さん」の御提供になる資料です。柳田国男翁の書簡集の『石神問答』では、シャグチの神でご神体が石であるのは少ない旨指摘しており、宝飯郡の場合との地域差がある

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